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繊維製品もナマモノ!?
2007年03月07日(水)
みなさんこんにちは、寺井レース(有)井波秀俊です。
弊社のところではつい先日、気温が22度まで上がり、春が来た~っとおもっていたら、今日は雪です。
いったいどうなっているのやら・・・。
今日は繊維製品の納期と売れる時期について。
当たり前ですが、繊維製品はみなさんが店頭で買ったり見たりするず~っと以前に企画・生産されています。
弊社は主に世間で言う「製品」を生産しているのではなく、製品の「原料」を生産しております。
ですので、店頭に製品として並ぶ一年以上も前から見本開発・生産を行っております。
なが~い時間をかけて開発・生産するのですから、自社のミスや納期遅れなどの不作為で売れないと大問題です。
勿論納期遅れは受注契約を結んでいても売れないことがあります。
でも、なかなか生産現場ではそれが伝わらないことが多いです。
「どうせ売れなくても腐る物でもあるまいし、また来年売ればいいやん」
いいえっ!腐るんです!!!!
正確には腐らないのですが、腐るのと同然になります。
引き取りにならない物は来年売れるとは限りません。
納期や売れる時期がづれるとほとんど売れることはありません。
最近の流行は早いです。
チョット店頭に出るのが遅れるとすぐに売れなくなります。
我々生産工場は常に技術を追求しているのですが、この売れる時期や売れる物をもっと意識した生産を心がけなくてはいけないと感じます。
見本作製でも同様です。
取引先の展示会や商談の日にちに間に合わなくては、せっかく良い物を開発しても売れません。
常に新鮮な物を取引先様に提案出来る様、すべての部署で意識を高めてまいります!!
余談ですが、以前勤めていた会社で中国からセーターを輸入していた時。
ちょうどセーターの入荷時期と上海蟹の入荷の時期が重なっていて、船はもちろん航空機まで蟹蟹蟹。
ある時、納期の関係で、船便で輸入出来ずに航空便で輸入した時に、いつまでたっても通関が通らない。
通常、2・3日で通関が通るものなのに、5日たっても通らない。
焦った私は成田へGO!
通関業者の事務所で問い合わせても、上海蟹が沢山入っていて通関が遅れているとのこと。
通関業者の方曰く
「上海蟹は腐っちゃうから早く、通関しないといけないんです。お宅のは腐らないからいいでしょう?」
・・・・・腐るわ~っ!!!
「上海蟹は気温・湿度管理さえしていれば何日か生きてるけど、こっちの荷物は売れなくなるんじゃ!」
と、怒鳴って無理矢理通関させました。
まったく、なんのために高いAir便に変えたかわからんし、その通関業者の態度に腹がたちました。
もちろんその時には
「わしゃ、通関通るまでここうごかんぞっ!」
と、その会社の事務所で夜中まで何故か石川弁で駄々をコネながら待ちました。
でも、上海蟹は好きです。