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開発開発開発!製品開発・用途開発!!
2006年07月25日(火)
みなさんこんにちは寺井レース(有)井波秀俊です。
前回に引き続き「たて編み」のおっはなし~。
たて編みは元はレースを編むために開発された(?)と聞いたことがあります(本当かな?)。
しかし、近年の円高やレースの需要の低下のため車のシートや運動シューズ材のような資材を生産するところが多くなりました。
他にも道路のアスファルトの下に敷くシートや人工血管なども作っているそうです。
なかなか奥が深い業界です。
弊社も約25年ほど前からラッセル機でセーターなどの材料になるラッセルモール・ファンシーヤーンを生産しております。
このファンシーヤーンも開発当初は撚糸分野にたて編み業界が立ち向かってもムダといわれ、邪道だと冷たい目で見られておりました。
しかし、10年ほど前のファンシーヤーンブームの時には各レースメーカーがこぞって生産してました。
生産に邪道はないってことですね。
あまり一般的に知られていないので、衣料以外でもまだまだたて編みで出来る分野があるはずです。
また、今まで下着用として作っていたレースやファンシーヤーンが他の分野で応用できるのではないかと私は考えます。
今現在も実は弊社で極秘で開発しているモノがあります。
従来からある物なのですが、うちの無地レースやカットモールの技術を利用してもっと性能が良いものが出来るはずと思い、開発してます。
まだまだ実用まで時間がかかりますが・・・。
(これです。一見何の変哲もないカットモールですが、実はアル素材を使用しており将来アル機器の部品として使用出来るよう開発中です。もちろんセーターではないですよ。)
また、現在生産しているチュールやファンシーヤーンの用途開発にも力を入れてます。
今までセーターのみに使用していたカットモールを柄レースの柄糸に使用してくださる会社が増えてきました。
嬉しいことです。
このブログをご覧の皆様も「こんなことに使えない?」とか「こんなもの作れない?」とかありましたらどんどん御意見下さい。
ちなみに、うちの近くの農家では弊社の無地チュールレースを畑の寒冷紗として使ってます。
畑に無地チュールを敷いて(苗に被せる)使用すると水は苗に行き渡るけど、草は生えにくいそうです。