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従業員のメモノート(糸について)
2014年04月05日(土)
糸とは,天然繊維および化学繊維を引き揃えて、撚りをかけた物のことを言う。 この工業的製法にて糸に撚りをかけること、または撚りをかけた糸のことを撚糸といい、フィラメント糸やクモの糸の様な紡績とは無関係な長細い形状の物も含めて糸と呼んでいます。
天然繊維
天然繊維は、主に動物性繊維・植物性繊維・鉱物性繊維などがあり、
動物性では「羊毛」・「絹」・「カシミヤ」
植物性では「木綿」・「麻」・「リネン」
鉱物性では「石綿」など・・・
化学繊維
化学繊維とは、化学的プロセスにより製造された繊維の総称で人造繊維ともよばれ、主に合成繊維・半合成繊維・再生繊維・無機繊維などがあり
合成繊維では「ポリエステル」・「ナイロン」
半合成繊維では「アセテート」・「プロミックス」
再生繊維では「レーヨン」・「キュプラ」・「ポリジック」
無機繊維では「ガラス繊維」・「炭素繊維」など・・・
撚糸(撚糸)
単体一本の細い糸を束ね撚る(ひねりを加える)作業
カイコから取った生糸やマユから取り出した糸はとても細いので、そのまま編み物や織物だとに使用するのは難しく、かといって何本か束ねただけでは簡単にバラバラになり、扱い辛い。
そこで、束ねた糸に撚りをかけることで一本一本の繊維がまとまり一本の糸として扱い易くなるのです。また、撚りの回数を増やしたり太さの異なる糸を撚り合わせ一本の糸を作ったり、更にその撚り合わせた糸を2本にまとめ逆に撚りをかけるといった工夫をすることで、編み物や織物に使用した際、手触り、肌触り、伸縮性、柔軟性、光沢や丈夫さなど生地に様々な性質を持たせることができます。
糸の素材は現在も研究開発が進んでおり、多種多彩な糸が誕生し、それに伴い撚糸の技術も日々進化しているようです。
紡績(スパン・ヤーン)/フィラメント糸(フィラメント・ヤーン)
繊維や織物産業にて原料となる繊維から糸の状態にするまでの作業工程を表わし、「紡」は繊維を撚り合わせることを意味し「績」は引き伸ばすことを意味している。
綿・羊毛・麻などの短繊維を長い一本の糸にする工程を紡績と呼び、それによって作られた糸を紡績糸という、また2種類以上の異なる短繊維を混ぜ合わせて作られた糸を混紡といい、特徴としては糸の表面に多少の毛羽があり柔らかく暖かみのある膨らみがあります。
これに対し絹や化学繊維(ナイロン・ポリエステル・・・など)からなる長繊維をフィラメントヤーンと呼び、長いものでは数キロメートルあり、その特徴は糸表面に毛羽がなく滑らかで光沢があります。
各番手とデニール(デシテックス)
番手は糸の太さを意味し、綿番手・毛番手・麻番手などの短繊維から紡績を終えた糸の太さを表す単位で、デニール(デシテックス)は絹や合成繊維などの長繊維の太さを表す単位です。
番手は恒重式とも呼び、一定の重さに対し長さがいくらかで表し、この長さの標準により番手が決まります。また番手は、デニール(デシテックス)と違い、重さを変えずに長さを変え番手を設定するので、数字が大きくなるほど糸が細いことを表します。
英式綿番手
重さ1ポンド(453.6g)で長さ840ヤード(768m)=1番手
メートル番手
重さ1000gで長さ1000メートル=1番手
麻番手
重さ1ポンド(453.6g)で長さ300ヤード(274m)=1番手
デニール(デシテックス)は恒長式とも呼び、一定の長さに対し重さがいくらかで表し、この重さの標準によりデニールが決まります。またデニールは番手と違い、長さを変えずに重さを変えデニールを設定するので、数字が大きくなるほど糸が太くなることを表します。
例、長さ9000m=重さ1gで1デニール
最近ではデニールではなくデシテックスを使い、長さ10000m=重さ1gで1デシテックスになります。