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寺井レースの整経設備を紹介します。
2015年04月25日(土)
前回までの紹介では、製造現場を中心に機械を紹介してきましたが、今回たて編み機にとって、とても重要な「整経」という工程を紹介したいと思います。
これが、出来ないと寺井レースでは、機械が動かせません。
上の写真をご覧ください!
機械の上の方に、シャフトが通った大きなボビンの様な物が見えますでしょうか、これが他の織機や横編みにはない、たて編み機の特徴の一つで、機械に直接糸をセットするのではなく、一度「ビーム」と呼ばれるアルミや鉄で出来た大きなボビンに糸を巻き付け、それを機械にセットして糸を機械へ送り出す形に成っています。
一部たて編み機では、原糸を直接後ろにセットし、機械へ送り出すタイプも存在します。
ですが、寺井レースでは基本、全ての機械で、この「整経」と呼ばれる工程が不可欠です。
それでは、ここで寺井レースが所有する整経機をご紹介します。
整経機:
●500本クリルタイプ 1台
●620本クリルタイプ 1台
●見本用 1台
↓こちらは、620本クリルタイプの物になります。
弊社の整経機の中で、一番多く糸をセットすることが出来るタイプで、無地のレースを編む場合など、本数が多く必要になる製品には、主にこちらの機械を使用して整経を行っております。
ビームをセットする際も、巻き取する位置まで電動で上げられるので、ビームの取り扱いは楽みたいです。
ちなみに、ビームが写っている方の写真では、綿の糸を整経中みたいですね!
原糸がセットされている方は、エステルウーリーでしょうか?この様に500本以上の糸を、本数は勿論、長さ・張力をそろえてビームに巻き取っていくので、原糸の種類によっては、それなりの経験と知識が必要になってきます。
その為、整経を専門に扱う会社も多いです。
ですから、整経から生産まで、一貫して行える事も、弊社の強みの一つと考えております。
それでは、残りの2台を含めて、また次回いろいろと紹介したいと思います。