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寺井レースの整経設備を紹介します。の・・・つづき

2015年04月27日(月)

こんにちは、これから前回(寺井レースの整経設備を紹介します。)、紹介出来なかった整経機について、書いていきたいと思います。

前回の620本クリルタイプに続き、今回は500本クリルタイプです。
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↑こちらは、短繊維やファンシーヤーンを編む為の原糸を巻き取ることが多いです。

こちらの機械は、前回紹介したタイプと違い、ビームをセットする位置まで、専用の台に載せた後、右側にあるハンドルを回して、手動で上げなければならず、ビームの重量によって上げ下げが大変です。

ビームの重さが、35㎏~38㎏ぐらいあり、それプラス整経後は原糸の重さが追加されるので、原糸によって違いがありますが、80㎏~90㎏になることも多いです。

 

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続いて、上の写真では、1本のビームに原糸160本を巻き取る作業をしている最中です。このセットは160本×6B(160本の糸を巻いたビームが、6本)必要なので、総取本数は960本になり、これを機械にセットし生産します。

その為、ここでも糸の長さ・張力・そして、ビームに巻き取った時の回転数と外側の円周もそろえる必要が出てきます。6本で1セットなので、この6本の回転や円周がバラバラだと機械へ糸を送り出す際、均等に送り出せず、編まれる製品にムラが出来たり、質の違いや生産時の重さが変わったり、最悪生産途中で、編めなくなってしまう事態になりかねません!

なので、整経工程は非常に大切です!!!ここがダメだと、その後の製品の品質に大変大きな影響を与えます。

 

それと、もう一台小さな整経機があり、こちらは極端に原糸をセットできる本数が減り、更に21インチのビームがセットできず、整経できるビームは14インチ以下になります。こちらの整経機は、今手元に画像がないので、詳しい紹介はまた後日載せたいと思います。

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