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繊維のお話(丸編み)

2006年07月12日(水)

みなさんこんにちは。
寺井レース(有)の井波です。
ここ何回かは一般の方向けに生地のお話をさせていただいております。

 

今回は丸編みのお話です。
これも弊社とはあまり関係のない編み方でもちろんうちでは扱っておりません
ですからあまり詳しくないのですが、ちょっとかじった知ったかぶりで御説明しま~す。

 

丸編み
主に衣料関係、手袋・靴下・Tシャツやポロシャツなどのカットソーの生地を生産します。
生地はジャージー莫大小(メリヤス)ともいいます。
この編み方は基本的に前回お話した横編みと編み組織・編目など理屈は同じです。
ループを横に編んでいくのです。
が、決定的に違うのは丸編みは読んで字の如く丸く筒状に編んでいくのです。
元は靴下・手袋を作るのに開発されたと聞いたことがあります。
カットソーの生地はその筒状に編んだ生地を染工場などの加工場で開反(半分に生地を切る)して、平面な生地にします。
Tシャツの中にはこの筒状を利用して身丈部分を開反しない生地で筒状のまま使用することもあります。

 

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機械は高さ120・130cm、巾30cmくらいの小さな物から、巾2mくらいの大きな(初めて見た時はUFOを想像してしまいました。)迫力のある機械です。
主に山形や東京両国・墨田あたりが産地です。
東京でニッターと言えばこの丸編み屋さんを指すことが多いですね。

 

 

私も以前勤めていた会社(野口商事㈱・もう無くなっちゃった)もこの分野が主力の会社でした。
この業界もタイやインドなどの東南アジアの安い製品に押されて大変苦戦している様子です。
ただ小ロットで生産出来るのがメリットですね(丸編み屋さんに「んなこたーねー!」と、怒られるかな)。
衣料関係が主な用途なので、毎年の流行に合わせた見本・製品開発が大変です。
在庫に関しても次年度に持ち越し難いようです。

 

がんばれ~!日本に丸編み業界!!!

 

次回はいよいよ弊社のたて編みです。
乞うご期待!

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